6-2 烏兎の懸け橋

2001/09/03 月 00:00
櫻井 孝



「打ち渡す烏兎の懸け橋直ぐなれば、引き渡すには反り橋ぞ良き」

「弓に二度の反り橋と云う、直の反り橋はこれなり。」

二度の反り橋と云うは、引き渡すときは反り橋の形のように丸く引き分けるのを良しとし、これを引き渡す反り橋と云う。また、引き納めて後ろのかりかね骨(肩甲骨のことか)のゆき合いて前の胸の高きを良しとするなり。これを引き納めて胸の高き反り橋と云い、二度の反り橋なり。

弓手はからすのような形に、妻手は兎のような形にし、日月の釣り合いで真っ直ぐに水平に渡し、引き分けは中高に丸くアーチ状に、会では肩甲骨を合わせるようにし、胸を高くして反らすように大きく引き納めるのが、二度の反り橋です。

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