5-14 矢色、篦じない(のじない)
2003/01/20 月 00:00
櫻井 孝
したがって私が言いたいのは、取り懸けで妻手を矢に対して水平に平行に差し込み、そのとき会の肘の形を意識して、肘を保って、矢筋と人差し指が平行になるように(やや捻り革の上の方に筈を受けて、そのまま角度を変えず、中指の第2関節と第3関節の間で親指をフック状にかけ、人差し指は中指に添えて協力する(直接親指を抑えない)ようにするのが良いと思います。
すなわち、行射において絞り込みは必要ですが、X軸の方向をいつも認識することが重要であるということです。それが半捻半搦の方向です。角度を持っている方向に捻りこむのを注意する必要があります。
矢筋方向に伸びるとき、両肩線と両拳線(矢筋)とが約10〜15cm位偏芯していることから、矢筋ほうこうに伸びれば、そのモーメントにより胸は開いて離れ、紫部の離れとなるのです。決して両手先だけの2部の離れでは有りません。
しかし、会で緩んで離れに至る時は、会からの連続性が途切れ何処に飛んでゆくか検討がつきません、これが最悪の状態です。
これも会でX軸とクロスしているとき離れがでないので、緩んで離れると考えることができます。
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