[2] 2-11 上肩妻肩を地紙に重ねよ

Comments


須藤泰安
2015/10/06 09:23
櫻井様

週末にご指導を頂戴した須藤です。

”左右の妻肩、上肩地紙に重ねよ”ですが
これは左右の肩の線を、足踏みで拡げた足の
爪先(左の大指の外かど、右の大指の爪かど)の
線の真上に置けということでしょうか?
もしそうなら、私の矢が裏に行く理由が分かります、
私の両肩の線は、内側に傾いている気がします。
如何でしょうか?  
櫻井 孝
2013/03/05 22:51
佐野様 コメントを有難うございます。

 御免なさい、実を申しますと、この文章を書いた2001年当時はまだ弓道書をあまり読まず、自分の頭の中で考えていましたので、上肩を弓手肩、妻肩を馬手肩と思い込んで書きました。
 匿名さんから今村先生の「弓執る心」の説明が判り易いとのご意見には賛成でしたが、文章そのものは訂正せずでした。

 後日、竹林流の秘伝書「中学集」を読みましたら、以下の文章がでてきましたので、ここに紹介します。今村先生の解説もこれをさらに現代風に丁寧に書かれたものと考えています。

 中学集 
一 七道の曲尺(基準)の事。 
五重十文字より始めて万事の曲尺なり。(中略)
足踏みの曲尺より、専ら用いるものとす。(中略)
胴造りの曲尺は、足二つの真ん中に、教えの如く真っ直ぐに立つ。
 教えの如く立つというのは、かからず、退かず、反らず、かがまずと云うなり。
 かかれば弓手へ寄り、退けば妻手へ寄り、かがみ過ぎればつま先へ寄り、立ち過ぎたるも曲尺に合わざるなり。
是によって真ん中に居ると云うなり。これも一つの曲尺なり。

妻肩(めかた)と上肩(うわかた)を地縄に重ねよ
 めかたと云うは腰の骨の双方をいうなり。
 うわかたはつねのことなり。(普通の肩?)
 地縄とは足踏みの曲尺なり。
 上中下をすじ違わぬようにと云うぞ。
 これを三つの重ね(三重十文字)とも云うべきなり。

以上、中学集からの抜粋でした。
佐野良仁
2013/03/04 08:52
 櫻井様、お世話になっております。久しぶりに書き込みます。
 やはり、妻肩上肩の事、こちらに書かれていました。僕は先日、徳島の範士の先生に教えていただいたときに、足踏みで骨盤を左右に開くように教えていただきました。そうすると腰が安定して腰骨が伸びて・・・と教えていただいたのです。この時に、中臀筋を使うのだな、と思って中臀筋(股関節を外転する筋肉)を張ると、確かに腰背部の筋肉も連動して起きる。この筋肉は腰方形筋と言います。腰方形筋は腸骨陵から腰椎の横突起、そして第12肋骨下端について、腰椎を安定させるのです。これがわかって、「あれ?たしか、最近読んだ本に、骨盤と肋骨を近づけるような、その部分の筋肉を云々と書いていたような文章を読んだ気がするな、この筋肉かな?」と思って、『弓執る心』を読み返すと、この妻肩上肩・・・が書かれていました。「妻肩は骨盤の上端なのだ、上肩は肋骨下端なのだ、昔の教科はこのようにわざとわかりにくくしているのだ」と。ヘェッと思って読み返しました。
 腰を伸ばそうという意識をすると、体幹が反ってしまいやすくなるので、徳島の範士の先生に教えていただいたように、骨盤を左右に開くという意識ですると、足踏み、腰、体幹が地紙にそろいやすく、その上にある肩も自ずと揃いやすくなるのだろう、と思って試し始めたところです。(30年も弓を引いていながら、今更ながら、恥ずかしながら・・・もっとも基礎の部分に戻りました。)

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